遊漁船の船長やバスフィッシングのガイドになるための方法や資格

遊漁船の船長やバスフィッシングのガイドとして働くことは、釣りが好きな人々にとって非常に魅力的な職業です。これには必要な資格やスキルの習得が求められます。この記事では、遊漁船の船長やバスフィッシングのガイドになるための方法や必要な資格について詳しくご紹介します。

1. 基本的な資格

  1. 1級小型船舶操縦士免許または2級小型船舶操縦士免許(外海での遊漁船業は1級/バスフィッシングガイドは2級)
  2. 特定操縦免許・・職業としてお客様を乗せるための免許。沿海では「特定全」、琵琶湖や川や湾内などは「特定限」が必要。
  3. 遊漁船業務主任者‥上記のふたつの資格の管轄は国土交通省ですが、これは水産庁の管轄です。
    ※講習は小型船舶免許試験機関である一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会で受講できますが、所定の実務経験か遊漁船主任者による実務研修が必要です。

2. 遊漁船業登録

遊漁船業を営むには、営業所の所在地を管轄する都道府県知事の登録を受ける必要があります。登録には、次の条件を満たす必要があります。またこれは5年ごとに更新します。

  1. 遊漁船業務主任者を任命する
  2. 利用者の生命や身体に生じた損害を賠償する保険に加入する

※前述の「特定操縦免許」で履歴限定のない「特定全」(沿海で営業する場合に必要な資格)を取得する場合はこの事業者登録の証明書や乗船履歴や運航実績、使用している船舶の検査証書類も必要になります。

3. 経験と知識

遊漁船の船長やバスフィッシングのガイドとして成功するには、豊富な釣りの知識とスキルが求められます。釣りの経験値を上げ、特定の魚種に関する専門知識を持つことが信頼を築くために重要です。また、地元の釣り場や釣り期間に関する詳細な知識を持つことは、ガイドとして非常に重要です。お客様に最高の釣り体験を提供するため、深く理解しておくべきポイントです。遊漁船ではしばらく「中乗り」を経験してから船長になるのが一般的です。
※「中乗り」「上乗り」・・釣りの手伝いをしてくれる「船上スタッフ」のこと

4.コミュニケーションスキル

フィッシングガイドとして働く際には、様々なお客様と良好な関係を築くための優れたコミュニケーションスキルが必要です。これは、お客様に楽しい時間を提供し、顧客満足度を高めるのに不可欠です。またプロフェッショナルな接客やサービス精神も非常に求められるスキルです。お客様に快適で安全な体験を提供することがガイドとしての使命です。

5.維持管理と安全

安全な運航を行うためには、船のメンテナンスも必要不可欠です。定期的に船体およびエンジンのチェックを行い、必要があれば修理やメンテナンスを実施します。また、安全装備の確認、救命設備や消火器などの安全装置が正しく機能していることを常に確認し、安全な航海を確保します。将来的には非常時に乗員すべてが乗り移れる「救命筏」の搭載が義務付けられる予定です。

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