②は「運航」の科目です。2級は24問、特殊小型は18問になります。2級と特殊が共通のものは をつけています。
運航 24問(特殊小型18問)
- 問27|操縦の基本:滑走型のモーターボートは旋回時に内傾斜し、排水型の船舶は旋回時に外傾斜する。また舵が後ろ(船尾)についているので旋回時は船尾が外側に振り出す。車両を例にとるとフォークリフト(後輪が舵になっている)。
1枚装備されたプロペラが右回転して前進する船(一軸右回り船)は後進すると船尾が左に振る。 - 問28|出⼊港・係留・錨泊:前述のボートが着岸するときはボートの左側で桟橋につける(左舷着岸)ほうが後進を使用して船にブレーキをかけるときに船尾が左に振るので寄せやすい。
アンカーリング用のロープは水深の3倍以上、海底は泥(Mud)か砂(Sand) - 問29|船体の安定およびトリム:重心が高いと不安定。トリムと船の前後の傾きのこと(左右の傾きをヒールという)船首と船尾の喫水(船の沈んでいる部分)の差
- 問30|狭視界時における操縦・狭い⽔道および河⼝付近における操縦:潮の流れと船の進行方向が反対(逆潮)のほうが同じ向き(順潮)より一般的にコントロールしやすい。
- 問31|曳航時の操縦:両船の長さの3倍以上のロープが必要。ただし、場合によっては伸ばすことも縮めることもある。
- 問32|航海計器:真北(地球の自転中心)と磁北(方位磁石がさす北)。東(E)西(W)南(S)北(N)。GPS、レーダー、AIS
- 問33|沿岸航法:緯度/経度、1海里(約1,852m/緯度1分)、1ノット(時速1海里のこと)
問32、問33が少し難解です。計算問題も出題されます。すべての問いの配点は同じです。苦手な方は深追いしないように。
- 問34/問35|航路標識:右舷標識 赤、左舷標識 緑(船のライトと反対/アメリカ大陸式)、港などの水源に向かって右にあるのが右舷標識。入港するときは右にあるが、出港するときには逆になる。方位標識は頭の三角の組み合わせを上が北、下が南、ひし形がひがしとその他2種類と
灯台の光り方:F(エフ-フドウ(不動)コウ)Fl(フラッシュ)Oc(灯りが点いたり消えたり-オカルト映画)Iso(イソ-いっしょ-明間と暗間が同じ長さ)Al(オルタネーター-交流発電機-交互に灯色が変わる)
※灯台は特殊小型では出題されません。 - 問36/問37|水路図誌:記号、基準面。暗礁、深いほう(下)からアン・セン・カン。洗岩のマークが米という字にに似ているので「米を洗う」と覚える。水深は潮が最も引いたところ(最低水面)から測るが橋などの船がくぐるものの高さは潮が最も満ちたところ(最高水面)から測る。
底質:S(砂)St(石)Sh(貝殻)M(泥)R(岩) - 問38|船舶、装備品の名称・使⽤法:①船外機②船内外機③船内機。①と②は兄弟
- 問39|ロープの取り扱い:ロープの結び方は 実技講習でも実際に行います。
- 問40|発航前の点検1 船体・設備・装備品: 実技講習でも実際に行います。
- 問41|機関の基礎知識・主要系統の構成・役割:2級ではガソリンエンジン/船外機、船内外機に比重が置かれています。特殊はガソリンエンジン/ジェットポンプ、1級ではディーゼルエンジン/船内機。
- 問42|発航前の点検2機関: 実技講習でも実際に行います。
- 問43/問44|基本操作、運転中の注意事項:①冷却水温計②電圧計③電流計④油圧計。特に船内外機船ではエンジンのVベルトで発電機(オルターネーター)と冷却水ポンプを駆動しているのでベルトが切れたり緩んでいると①②③の計器が異常を示す(オーバーヒートと充電不良)
実技講習でもトラブルシューティングで行います。 - 問45|定期点検項目:海水で使用したときの冷却水系統の潮抜き(フラッシング)がボートと水上オートバイでは順序が違う(故障の原因になる)ので注意してください。
ボート:①清水を流入②エンジン始動③洗浄④エンジン停止⑤清水停止
水上オートバイ:①エンジン始動②清水を流入③洗浄④清水停止⑤(空ぶかしで清水を排気管から排出して)エンジン停止 - 問46/問47|天気記号:快晴、晴れ、雲り、雨、雪、霧。寒冷前線、温暖前線、風・海陸風
記号をしっかり覚えましょう。 - 問48|潮汐・潮流の基礎知識:潮の干満は6時間ごと、満朝干潮は1日2回。満月・新月が大潮、半月が小潮。風や波は「来る」方向に名前が付くが流れは流れて「行く」方向に名前が付く。北風と北流は逆方向。
- 問49|荒天航行:向かい波は転覆の恐れが一番小さい。横波、追い波は危険。
- 問50|事故防⽌・事故発⽣時の処置・⼈命救助:衝突と乗揚げ事故はただちにエンジン停止。但し単なるエンジン不調の時はエンジンを止めないで回転数を落とす。 ⼈命救助は実技講習でも実際に行います。
特殊小型は問23から問28まで構造、航行区域、操縦方法、危険回避、転覆復元の方法などが出題されますが実技講習でも学習します。
特に航行区域は複雑なので注意してください。
試験のポイント①②を覚えれば必ず学科試験が合格するとは言いませんが学習の助けになれば幸いです。がんばってください。
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